2013/12/04

『食品の裏側』の表側

今日も晴れ。もちろん朝は見渡す限りの霧。って、ほとんど見えへんけど。


午前中は、ハクサイ・ニンジン・ネギ・キャベツの収穫と出荷準備。


8年前にベストセラになった、
安部司氏の『食品の裏側』という本をご存知でしょうか。
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食品添加物に携わる仕事をされていた著者が、
日々の食卓に上がる様々な食品に使われている
食品添加物の実態について、暴露した本です。

ぼくは本が出た直後の大学生のときに読んで、
いろいろ衝撃を受けて面白く読んだ記憶があります。
(そのわりには食生活はむちゃくちゃでしたが・・・)


その安部司さんの講演会が、市内で開催されたので、
午後はそれに参加してきました。

流れるようなトークと軽妙な受け答え、
様々な食品添加物から無果汁のレモン・オレンジジュース、コーラや
トンコツスープなどを作り出す実演など、
終始ひき込まれて、あっという間の2時間半でした。

(実演中)

(食品添加物から作られた豚骨スープ。匂いはまさに即席麺のそれ)


・日本は先進国で食品添加物に関する基準が一番あまい・少ない

・自然由来の食品添加物だからといって安全とはいえない
 (抽出する過程が「不自然」だし使い方も不自然)

・食品添加物には遺伝子組み換え食品が使われている
 (表示義務がないものがたくさん・・・)

・安くて便利な中国産食品か、高い日本産を買い手間かけて調理するかの二択

などなど、うわぁ、という内容が盛りだくさんでした。
(すべてを信じるかどうかはさておき)


ただ、必ずしも食品メーカだけが悪いわけではなく、
消費者が食品を選ぶ際に、
「安い」「簡単」「便利」「美しい」「味が濃い」
という基準を優先してしまっているがために、
上記のような状況を作り出してしまっている、

という主張はとても納得させられるものでした。

そして、小さいうちから「食品添加物」に慣らされてしまっているから、
どんどん味覚がおかしくなって、より「食品添加物」にはまってっしまい、
日本の食文化(や健康・食の安全)が崩れてしまう。。。


食の要である農業を生業としていく身として、
しっかりと意識していかないとなぁ、と。

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