2013/05/31

トウ立ちのメカニズム

今日は晴れ。カラッと晴れていい天気でした。

午前中は、鶏舎の世話、田んぼのネット修繕、実エンドウの収穫。

そして、ゴボウ掘りをしました!

ゴボウといえば、長ければ1メートルくらいになりますが、
お師匠さんが播いていたのは40センチほどになる品種。

ですが、今日収穫したゴボウは大体2,30センチくらい。

本当は、もう少し大きくしたいところなのですが、
一部でトウ立ちし始めている株を見つけたので、
一挙に全部収穫してしまうことに。

40センチほどになったゴボウは、スコップで掘るのは大変なので、
普段はユンボで掘ってはるそうなのですが、
今回はそんなに大きくなっていないので、スコップで。

約70メートル分の畝に植わった数百本のゴボウを、
お師匠さんと2人でひたすら掘りまくりました。

ちなみに、練習畑にもゴボウがある(あった)のですが、
(ぼくの前の研修生の方が播種したもの)
全部トウ立ちしてしまって、固くてとてもじゃないけど食べられません。。。


練習畑では、3日前に書いたホウレンソウもトウ立ちしてしまったし、
ダイコンも一部あやしい感じが漂っています。。。


「トウ立ちしちゃった。残念。。。」で終わっていたら、
せっかく貴重な失敗ができたのに進歩がないので、原因分析をば。

野菜は、当然ながら、植物なので、野生の植物と同様、
「次代に命をつなげる」という本能が備わっています。

その本能が、花を咲かせ、種を作るという
行動というか仕組みにつながっています。

で、どういうときにその仕組みが動き出すかというと、
自分の命が消えてしまいそうなとき、です。

一番わかりやすいのが寿命でしょうか。
自分がもうこれ以上生長できないところまで大きくなると、
次代に遺伝子をつなげるために、上記の仕組みが動き出します。

また、寿命だけではなく、自身が生命の危機にさらされると、
上記の仕組みが動き出します。

たとえば、土の中に栄養分がなくなり、
(潜在的な成長余地はあるにもかかわらず)これ以上大きくなれないとき、
生長を止めて、花を咲かせるようになります。

他にも、急激な温度変化や極端な高温・低温などなど、
ストレス(負荷)の高い状況にさらされると、
花を咲かせようとするメカニズム(=トウ立ち)が動き出します。


今回の練習畑のホウレンソウとゴボウで言うと、おそらく、
極端な温度変化(5月に入っても霜が降りそうになったかと思えば、
むちゃくちゃ暑くなったりとか)が最大の原因で、
土中の栄養不足が重なってしまったのかなぁ、と。


野菜それぞれの特徴も大事やけど、
生き物としての特徴というか備わっている仕組みみたいなものも、
ちゃんと知っていきたいなぁ。おもしろいぜ。

2 件のコメント:

  1. う=ん。勉強になる!
    まさに野菜って生命、地球。
    大地の学びですね!

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    1. ほんと、野菜も「遺伝子の乗り物」として同じ生き物なんだ、と改めて気付かされました!

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